2010-01-01から1年間の記事一覧

テレビっ子黒板

猛暑日が来ると台湾を思い出す。日本も台湾並みの酷暑が来るのかと、早くも暑さが原因の頭痛に悩まされている。 学校は今日から夏休みだ。しかし私のような職員の夏休みは5日間である。 夏の間、どこか涼しい所で過ごせたら、と思っている。 学校では最近、…

アンバランスの美学

明日がこの余部鉄橋の最後の渡り納めだという。 この後、新しい鉄橋に架け替えられる。 私は5年前にこの鉄橋を見ている。 兵庫県の日本海側にある竹野海岸(現在の豊岡市)に行った時に立ち寄った。竹野海岸は夏は海水浴場でにぎわい、 秋から冬にかけてはカ…

栄養失調がもたらした犯罪

梅雨時は心身ともに体調を崩しやすいし、疲れやすくなる。そんな時、高単位の総合ビタミン・ミネラル剤を飲むと、生き返るようになれる。 肉体だけでなく精神的に落ち込んだ時にもビタミンが有効である。 以前、精神的にすっかり参ってしまった時、 ビタミン…

迷子のインコ

昨日、学校でオカメインコが保護された。 プールの水を飲みに舞い降りてきたという。 まだ若い手乗りのオカメインコで、笛のような美声でさえずっていた。幸い飼い主が見つかって引き取られた。 鳥類は飛ぶ能力と引き換えに食べ貯めができないから、 一食で…

映画のように、鮮やかに

「好花不常開 好景不常在…(綺麗な花がいつも咲いているわけではない。 いつも良い景色があるとは限らない)…」 訒麗君(テレサ・テン)・歌『何日君再来』 この世は諸行無常で、明日のことは分からない。寺岡恒一さんのお母様もご高齢でいらっしゃるし、い…

true blue

「日本は雨が多い国です。梅雨の季節、秋の長雨…雨ばかり降って、灰色の空を見ていると気がめいってしまいます。私はオーストラリアの青が大好きです。 このどこまでも限りない青い空と青い海…ここにはtrue blue(本物の青)があるからです。」と、 オースト…

除籍

連合赤軍の幹部だった寺岡恒一さんは、 亡くなった時点で横浜国大を中途退学になったと思っていたら、実際には除籍扱いであったことを、 恒一さんのお母様から伺った。 たとえ1日でも在籍して中途でやめた場合でも、 入試に合格してその大学の学生であったこ…

白夜

夏至は昼間の時間が最も長い時だ。 それなのに日本は梅雨のせいで日照時間が 長く感じられない。 夏至はたいてい雨が降るし、 降らなくても空は曇りがちだ。 日の長さを感じられないのは実にもったいない。 こんな時、まだソ連と呼ばれていた時代の首都モス…

あじさい

6月はブライダルシーズンだ。アジサイの見ごろでもある。 アジサイは色が変化する面白い花だ。 子どもの頃、薄い水色のアジサイがピンク色に変わった時には、まるでリトマス試験紙みたいだと思った。 アジサイは贈り物としては、特に婚礼祝いには ふさわしく…

蓼科の英国庭園

蓼科高原にバラクラ・イングリッシュガーデンという 英国庭園がある。 昨日、久しぶりにその庭園を訪れた。 6月はバラの季節で来週はそのメイン・イベントの バラクラ・フラワーショーが始まる。 その頃は梅雨の季節が本格化するし混雑も予想されるため、少…

啐啄同時

同じ時期に同じことを考えて双方で同じ行動をとることを 啐啄同時という。 元は仏教の言葉で、鳥のヒナが自力で殻を割って生まれようとする時に親鳥もそれを察知して、くちばしで卵の殻を破ってヒナの誕生を助けることに由来する。 映画『実録・連合赤軍あさ…

去っていった友へ

今あなたは神戸で元気に暮らしていますか? 去年の今頃、急に関西に行くという連絡をもらって びっくりしました。 神戸は私の父の第二の故郷です。 六甲の夜景は星が輝くようにきれいで、 時を忘れて見とれてしまいます。灘の名水は身体にもいいし、おいしい…

cherry サクランボ

4月の桜の景色の写真と絵葉書を海外の友人に送った。 オーストラリアの友達から返事が来た。 今頃はサクランボがいっぱい実って4月とはまるで違った夏の景色になっているでしょう、と書いてきた。 その友人の庭にもサクラの木があって、 花よりも実がなるこ…

戦場のピアニスト 追悼の曲

5月はよく体調が悪くなることが多い。 去年も喘息の発作を起こした。 10年前に手術を受けたのも5月だった。 その当時入院していた病院は、癌患者が多く、 ホスピス病棟もある。 病院は病気と戦う戦場だ。 しかし、とても病院とは思えない構造でロビーにはグ…

過激な歌劇

板橋区にいる祖母に会った。 珍しく連合赤軍事件について話し始めた。 「あのころは新聞を開くのがつらかった」と語った。 祖母は連合赤軍事件に詳しかった。 榛名湖畔に板橋区の保養所があったためか山岳ベース事件のことを詳しく覚えていた。 住まいに隣接…

新緑

新緑の若葉の季節は、生命の躍動感を感じる。 今しか体験できない季節感を思う存分堪能したい。

生粋の日本人

私は日本人なのにマグロの刺身が苦手で 決して食べない。 私は日本人なのに、すき焼きを好まない。 私は日本人なのに温泉が苦手だ。 しかしこのような五月晴れの富士山の景色を見ると、 自分の中にある日本人の心情を再認識する。 こんな私でも魂は生粋の日…

復讐するは我にあり

先月、寺岡恒一さんのお母様にお会いした際、この日は珍しく私のほうから、永田洋子が脳腫瘍で危篤状態であることを告げた。 寺岡さんはすぐに永田が今どこの病院にいるのかと尋ねてきた。 今は八王子の医療刑務所に収監されていることをお伝えした。 その際…

横浜中華街

昨日、横浜へ行った。 目的は中華街で中国茶を買いに行くことだった。 先週も横浜へ行ったばかりだが今回は生まれ故郷の近くの元町や中華街がある石川町へ行った。 横浜中華街に台湾の天仁茗茶がある。 私はかつて台湾で暮らしていたことがあった。 現地で日…

科学にはロマンがある

「科学にはロマンがある」 連合赤軍の幹部で命を奪われた寺岡恒一と生き写しの昔の恋人は常々そう話していた。 寺岡恒一さんは大学受験で横浜国大のほかに 早稲田も合格した。 その早稲田大学は私の恋人の出身校だった。 専攻科目も同じ理系だった。 恒一さ…

時代は変わっても・・・

映画『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』の最後に「勇気がなかったんだ」と叫ぶ場面がある。 「自分の意見を言いそうな人たちが殺されていた。 寺岡恒一君だったら自分の意見を絶対言いますからね。 金子さんも、大槻さんもそうだし」(元メンバーの イン…

戦友

今日、私の故郷横浜で、戦友に会った。 10年前、同じ病気で入院していた時に知り合い、 病気と戦った戦友だ。 しかし病気といっても良性疾患だから気楽だが、 やはり手術を受けるとなると身体への負担は大きい。 お互い10年間、色々なことがあった。 横浜の…

再び、時を越えて、感謝の時を

映画『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』で 寺岡恒一役を演じた佐生有語氏は、 このようなメッセージを残している。 「僕は少なからず、あの時代を生きたと感じた。 それは僕の実体験として、僕の中に確実に 残っている。」・・・ 志半ばで無念のうちに命…

あの世からの賓客

去年の4月下旬のこと、 寺岡恒一役を演じた佐生有語氏から、 恒一さんの墓参と、お母様にお会いする決心がついたとの連絡があり、信じられないほど嬉しく思った。 お忙しい合間を縫って私のような一個人の願いを聞き届けていただけるなんて、素晴らしいかた…

あれから15年

私が連合赤軍事件を知り、寺岡恒一という人物を 知ってから15年後の5月に、やっと恒一さんのお母様にお会いすることができた。 その日は恒一さんの月命日の15日だった。 墓参の後、横浜のご自宅をお訪ねした。 お会いして、ひと目でこのかたは寺岡恒一さんの…

復旧した接点

2年前の4月に、15年ぶりで寺岡恒一さんのお宅に 電話をかけてみた。 恒一さんのお母様がお出になられ、お元気そうな ご様子だった。 私のことも覚えていてくださった。 お父様はもう亡くなられたそうで、 今は一人でご自宅にいらっしゃるとのことだった。 あ…

実録連合赤軍

2年前の3月に、連合赤軍をテーマにした映画 『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』のことを知った。 「実録」の名のとおり、役者さんが連合赤軍のメンバーを実名で演じているという。 私の昔の恋人の面影を持ち、しばらくそのご遺族のかたと 接点があった寺…

真人間

連合赤軍のメンバー杉崎ミサ子は、発掘された寺岡恒一の遺体の写真を見せられると、その場に泣き崩れた。 それまで強硬に黙秘を続けていた態度を一変させ、「早く罪を償って真人間になりたい」と語った。 杉崎ミサ子は組織では寺岡恒一の妻に当たる人で、夫…

ロープの向こう側とこちら側

連合赤軍による残酷極まりないリンチ事件が表面化した頃の新聞記事に「ロープの向こう側とこちら側」というタイトルがあった。私には特に印象に残った見出しであった。 遺体が埋められていると思われる場所には 1本のロープが張られ、ロープの向こう側では 1…

2つの顔

連合赤軍事件で命を奪われた寺岡恒一という人は、 私のかつての恋人の顔と生き写しのようであった。 寺岡恒一は革命左派組織の古参で幹部だったが、 活動がエスカレートし、犯罪にも手を染めて、 もし生きていたら極刑に匹敵するような重罪に問われたかもし…