2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

再び、時を越えて、感謝の時を

映画『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』で 寺岡恒一役を演じた佐生有語氏は、 このようなメッセージを残している。 「僕は少なからず、あの時代を生きたと感じた。 それは僕の実体験として、僕の中に確実に 残っている。」・・・ 志半ばで無念のうちに命…

あの世からの賓客

去年の4月下旬のこと、 寺岡恒一役を演じた佐生有語氏から、 恒一さんの墓参と、お母様にお会いする決心がついたとの連絡があり、信じられないほど嬉しく思った。 お忙しい合間を縫って私のような一個人の願いを聞き届けていただけるなんて、素晴らしいかた…

あれから15年

私が連合赤軍事件を知り、寺岡恒一という人物を 知ってから15年後の5月に、やっと恒一さんのお母様にお会いすることができた。 その日は恒一さんの月命日の15日だった。 墓参の後、横浜のご自宅をお訪ねした。 お会いして、ひと目でこのかたは寺岡恒一さんの…

復旧した接点

2年前の4月に、15年ぶりで寺岡恒一さんのお宅に 電話をかけてみた。 恒一さんのお母様がお出になられ、お元気そうな ご様子だった。 私のことも覚えていてくださった。 お父様はもう亡くなられたそうで、 今は一人でご自宅にいらっしゃるとのことだった。 あ…

実録連合赤軍

2年前の3月に、連合赤軍をテーマにした映画 『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』のことを知った。 「実録」の名のとおり、役者さんが連合赤軍のメンバーを実名で演じているという。 私の昔の恋人の面影を持ち、しばらくそのご遺族のかたと 接点があった寺…

真人間

連合赤軍のメンバー杉崎ミサ子は、発掘された寺岡恒一の遺体の写真を見せられると、その場に泣き崩れた。 それまで強硬に黙秘を続けていた態度を一変させ、「早く罪を償って真人間になりたい」と語った。 杉崎ミサ子は組織では寺岡恒一の妻に当たる人で、夫…

ロープの向こう側とこちら側

連合赤軍による残酷極まりないリンチ事件が表面化した頃の新聞記事に「ロープの向こう側とこちら側」というタイトルがあった。私には特に印象に残った見出しであった。 遺体が埋められていると思われる場所には 1本のロープが張られ、ロープの向こう側では 1…

2つの顔

連合赤軍事件で命を奪われた寺岡恒一という人は、 私のかつての恋人の顔と生き写しのようであった。 寺岡恒一は革命左派組織の古参で幹部だったが、 活動がエスカレートし、犯罪にも手を染めて、 もし生きていたら極刑に匹敵するような重罪に問われたかもし…

予期せぬ再会

私が連合赤軍について詳しく知りたいと思うきっかけとなったのは、連合赤軍事件から21年後の1993年(平成5年)のことであった。 その年の2月に、最高裁判決で永田洋子と坂口弘に死刑判決が言い渡され、2人の死刑が確定した。 事件当時私は小学生だったが、事…

国を照らさん人となれ

今日は東京の公立の小学校の入学式だ。 来年開校100周年を迎える小学校の校歌に 「国を照らさん人となれ」という一節がある。 国を照らすほど偉大な人になれたら素晴らしいことだ。 今の日本を照らしている人は誰だろうか?

桜 さくら

桜の花を見るたびに、自分が日本人であることを実感する。 世の中に 絶えて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし(在原業平) Had there never been a single cherry blossom ever in this world, Surely hearts would greet the spring in peace and equ…