実録連合赤軍

2年前の3月に、連合赤軍をテーマにした映画
実録・連合赤軍あさま山荘への道程』のことを知った。
「実録」の名のとおり、役者さんが連合赤軍のメンバーを実名で演じているという。
私の昔の恋人の面影を持ち、しばらくそのご遺族のかたと
接点があった寺岡恒一の名もあった。
演じたのは、佐生有語という俳優だ。
この映画を見に行って、映画の中で寺岡恒一に会いたいと思う反面、
事件が事件なだけに、とりわけ寺岡恒一さんは最も凄惨な方法で命を奪われた人だけに、そんな悲惨な最期の場面も映画で描かれているのだろうかと、映画を見に行くのを
ためらっていた。
それより寺岡恒一役を演じた佐生有語氏がどんなかたなのか知りたくなった。
佐生有語氏は長いこと海外にいらして、外国映画に出演した国際的映画スターだ。
リクルート社のインタビュー記事に載っていたそのお名前と顔写真を見て、
この人こそ正に寺岡恒一さんのイメージどおりの人だと感じた。
繊細で感受性が強そうな目元や鼻筋は、新聞記事で見た寺岡恒一の顔写真や雰囲気と酷似していた。
それにインタビュー記事のコメントから、佐生有語氏の役に対する強い決意と責任感が感じ取れた。
このかたならきっと寺岡恒一その人に徹してくれたと思い、映画を見る決心をした。


写真:映画『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』で寺岡恒一役を演じる佐生有語