日記

寒さの中で

寒さには強いほうだと自負してきた私だが、 最近寒さが体に応えるようになってしまった。 それでも大寒を過ぎると日の入りが遅くなり、 夕方の5時でもほのかに明るくなってきて、 窓からは夕暮れの富士山のシルエットが茜色から藍色にぼかしのきいた色合い…

ヨゴサワさん

私がまだ小・中学生だった頃、天気予報の番組に 気象予報士のヨゴサワさんという方がいらした。 たぶん「与五沢」さんという字だったと思った。 ヨゴサワさんという名前が珍しいこともあるし、気象の解説が分かりやすかったので、天気予報の時間に なると、…

偶然

秋分の日の頃、寺岡さんをお訪ねしようと思っていたが、父のお墓参りや祖母の供養などで、9月下旬は 用事が重なった。 10月に入り、寺岡さんに連絡をしてみたところ、 下旬ならご都合がよろしいということで26日にお会いする予定にしていた。 雪野建作氏…

仲秋節

今日は中秋の名月である。 中秋は元は中国の行事で、中国語では「仲秋節」と表記される。 仲秋節には月を見ながら月餅を食べる習慣があり、特にこの時期は、塩漬けした卵黄が入った仲秋月餅が広く出回る。日本のお月見も、中国の仲秋節から来ている。 ススキ…

オリンピック 2020

今朝、雨の音で目を覚まして何気なくテレビを見たら 2020年のオリンピックが東京に決定した。 前回はオリンピックの東京招致を他人事のように思って、 あまり関心がなかったが、今回は東京に決定して嬉しく思った。 私も東京都民として微力ながら何か役立ち…

夏は朝

清少納言は『枕草子』で、「夏は夜がいい」と言っている。 しかし私は、夏は朝がいい。 夏は早く夜が明けるから、明るい朝日と共に気分が前向きになる。 夏の朝は空気も爽やかで気持ちよく過ごせる。 夏はなるべく早寝早起きを心がけている。 毎朝咲く朝顔は…

風疹

今、風疹が大流行している。 私は幼児期に感染したから風疹の終生免疫を得ている。 風疹は三日麻疹(はしか)とも言われている。 その名の通り2〜3日ですっかり治った。 症状も軽かった。 高校時代に報道で風疹の流行が大きく取り上げられた時があった。 …

梅雨の風物詩

今、あちこちでドクダミの花が満開だ。 いたるところにドクダミの群生が見られる。 ドクダミは梅雨の時期に咲き始めるといわれている。 6月の梅雨の合い間の晴れの日は本当に過ごしやすく、貴重な天気だと思う。 今の時期は日が長くて、いつまでも明るいから…

桜の頃、墓参に想う

今日、久しぶりに寺岡恒一さんのお墓参りに行った。 今年は桜の開花が例年よりも早く、霊園の桜並木も満開だった。 あいにく霧雨が降って、どんより曇った空だったが、 それでも満開の桜は鮮やかで、見ごたえのある素晴らしい景色が眺められた。 ずっと霊園…

春の歩み

何と長かった休止符だろうか。 冬が終わって春が来てしまった。 今度は花粉症の症状が重く、花粉が皮膚にも入り込んで 顔や手までもかぶれてしまった。しかし春の日差しが暖かく、ありがたく感じている。 日が長くなって、夜明けや日没が伸びてきたようだ。 …

冬の兆し

久しぶりにこのダイアリーを開けてみた。 この夏の暑さで体調不良が続いて、今までまともにダイアリーも見なかったが、 やっとこの頃元気になって気力が回復してきたようだ。 これはきっと寒い冬がすぐそこまで迫っているのだろうと思う。 寒いのもつらいが…

おくやみ

若松孝二氏がお亡くなりになった。 若松監督が映画『実録・連合赤軍あさま山荘への道程』を 作成していただいたおかげで、それまで遮断していた接点が復旧しただけでなく、貴重な人たちとお会いすることができた。 私がこのブログを始めたきっかけこそが若松…

9月に

最後にダイアリ−を書いてから早くも2ヶ月になった。 このところ夏の猛暑ですっかり体調不良で、自分のブログさえも まともに見ていない日々が続いた。暑いといえども9月になると、さすがに陽射しが斜めになって、秋を感じるような気がする。 9月に移ろう…

展覧会に想う

ペン字の恩師、高田香雪先生の100歳記念展覧会に行って、作品を鑑賞した。 先生の作品の中でも、ご自身で詠まれた俳句を書の作品にしていたのが印象的だった。 とにかく100歳という年齢で現役の書家であり指導者であることに敬意を表したい。 残念ながら高田…

恩師

私は毎月ペン字を練習して、競書を送っているが、そのペン字の先生の中に100歳になられるかたがいらっしゃる。 そのかたは高田深雪先生で、雅号は香雪先生とおっしゃる。 直接お会いしてご指導いただいたことはないものの、今まで多くのお手本を習わせていた…

離任式

今日、離任式に出席した。 この4月から転勤で新しい職場の学校に移ったが、以前の職場から異動や退職した職員の紹介を行う行事である。 約1ヶ月前までは今日の離任式に出席した学校で仕事をしていたのかと思うと、急に懐かしい気分になった。 「会うは別れの…

The Big Wave

"We love life because we live in danger. We do not fear death because we understand that life and death are are necessary to each other." Pearl S. Buck "The Big Wave" (「僕らは危険の中で生きているから命を大切にするんだ。 死を恐れたりはし…

誕生日

2月29日生まれの人は、平年の誕生日はいつになるのか ずっと疑問に思っていた。 閏年に2月29日に生まれた人は、平年は3月1日が誕生日になるという。 2月29日生まれのロッシーニは閏年以外では3月1日が誕生日でもあるということになる。 3月1日はショパンの誕…

ロッシーニ

2月29日が誕生日の人は閏年以外の年では、いつが誕生日になるのだろうか? イタリアの作曲家ロッシーニ(1792〜1868)は2月29日が誕生日である。 『ウィリアム・テル』に代表されるように、イタリアの太陽を思わせるような明るくはつらつとした曲を数多く作…

寒中見舞い

寒中お見舞い申し上げます。 無事に新しい年を迎えることができて ありがたいことだと思います。 良い新年になりますように心からお祈りいたします。

あざなえる縄

今年は東日本大震災とそれに伴う原発事故や、 西日本の夏の台風の被害と、災害に明け暮れた年であった。 この一年、私も大震災に伴って精神的に不安定になった。 それに8月に、長いこと学校教育に携わってきた大叔父が 亡くなり、9月には叔母の父親が亡くな…

負けるが勝ち

学校の水槽でヤマメの稚魚が飼育されている。 冬の間飼育して、少し大きくなったら近くの川に放流する予定だ。 川の清流で生きるヤマメと、海に住むサクラマスは 同じ卵から生まれたサケ科の魚である。 ヤマメは川の流れに身を潜めて、流下する水生昆虫や河…

法要に思う

10月に亡くなった祖母の四十九日の法要が 無事に終わった。 普段めったに会えない一家も来ていた。 こういう場がないと会うこともないだろう。 これはきっと祖母がみんなに引き合わせてくれたようにも思える。 納骨の儀式にも参列した。 お墓の中には先代の…

ジョウビタキ

冬の野鳥ジョウビタキを見た。しばらく電線に止まっていたが、どこかへ飛び去っていった。 最初にこの鳥を見たのは数年前のことだった。 川沿いの民家の庭の木に止まっているのを見たとき、柿のような鮮やかなオレンジ色の体に黒い翼の両側にある大きな白斑…

大リーガー

アメリカ大リーグの鉄人カル・リプケン氏が来日している。 今年2度目の来日である。 野球を通して震災した日本を励ますために来日して、 主に被災地で野球教室を開く予定だそうだ。 私は25年前に、日米野球で来日したリプケン選手にお会いしてサインをいただ…

永遠の休暇

今日の正午に祖母が亡くなった。 享年93歳。 祖母に会いに行こうと、病院を目の前にしたところで、 叔父から祖母の容態が急変したとの知らせが入った。 今朝は朝食も取れて意識があったそうだ。 昨日も従兄弟と長いこと話して喜んでいたと聞いていたのに、 …

季節の紅茶

私は紅茶では夏摘みダージリン(セカンド・フラッシュ)が 一番好きだ。 ダージリン紅茶にはシーズンがあって、新鮮な味がする春摘み(ファースト・フラッシュ)が一番人気があるそうだ。 私は春摘みは、味が淡白で色も薄く、渋みだけが口に残って、あまりな…

筆跡

It seemed to me that every portrait drawing of a strange-sitter partook somewhat of the judgement of God.T. E. Lawrence "Seven Pillars of Wisdom" 「あらゆる他人の肖像画は、 何か神の裁きのように思える気がした。」 T.E.ロレンス著『知恵の七柱…

限られた時間

8月下旬に入院した祖母の容態が良くないとの連絡があった。 ずっと前から心臓が悪くて入退院を繰り返して いたが、それでも元気に過ごしていたと思っていた。 心臓の弁の働きが悪く、いつ心不全になっても おかしくない状態だそうだ。 祖母とはこの8月1日に…

六波羅蜜寺

ゴールデンウィークの前半に、揺れない時空を求めて 比叡山を訪れたが、その前に京都の六波羅蜜寺にも 行ってみた。 平安時代、京の都に疫病が流行って多くの死者が出た時に、 空也上人が観音像を車で引きながら町中を歩き回り、 お茶を民衆に与えて病を沈静…