ジョウビタキ

冬の野鳥ジョウビタキを見た。しばらく電線に止まっていたが、どこかへ飛び去っていった。
最初にこの鳥を見たのは数年前のことだった。
川沿いの民家の庭の木に止まっているのを見たとき、柿のような鮮やかなオレンジ色の体に黒い翼の両側にある大きな白斑が目立って見えた。
灰色の頭部が白髪頭のようなので、老人を意味する「尉」が名前の由来となった。
それに翼の白斑が、黒い紋付を羽織っているように見えることから「モンツキドリ」とも言われている。
スズメよりやや小型でかわいらしい鳥だが、オスもメスも単独行動でなわばり意識が強く、たとえ異性であっても相手がなわばりから出て行くまで激しく攻撃して追い払ってしまう。
ジョウビタキは10月から3月までの冬の間だけ見られる野鳥である。
季節は着実に冬の訪れを予感させるようである。