寒さの中で

寒さには強いほうだと自負してきた私だが、
最近寒さが体に応えるようになってしまった。
それでも大寒を過ぎると日の入りが遅くなり、
夕方の5時でもほのかに明るくなってきて、
窓からは夕暮れの富士山のシルエットが茜色から藍色にぼかしのきいた色合いの空に
くっきりと映し出された光景は、葛飾北斎の浮世絵を見ているようだ。
徐々に春めいてくると気持ちも前向きになる。
しかしまだ2月の節分寒波が控えている。
この時期になると必然的に連合赤軍事件を思わざるを得ない。
厳寒の雪に閉ざされた山小屋で実際に起きた一連の事件のことを考えると
いたたまれなくなる。
寒さの中で彼らの心情に迫りたいと強く思うのもこの時期だ。
榛名山は今どんな様子なのだろうか。