40年前の事件

今日は真冬らしく、どんよりと寒々とした日だった。
雲が低く垂れ込めて、今にも雪が降りそうな重々しい空だった。
この時期になると連合赤軍事件のことを思い出す。
40年前の今頃、山岳アジトで凄惨なリンチが行われ、
多くの若者たちの命が奪われていった。
特にその残虐性には言葉を失うほどショックが大きかった。
事件の当事者はもとより、犠牲者のご家族にとって連合赤軍事件は
生きている限り深く心に刻み込まれて決して忘れることはないであろう。
寺岡恒一さんも40年前のちょうど今頃、最も残酷な手口で命を奪われた。
寺岡さんのお母様は以前、あの事件のことは忘れることはないとおっしゃっていらした。
榛名山は今、どんな真冬の姿を見せているのだろうか?
きっと積雪量が人間の腰のあたりまで達していることだろう。
ちぎれるような氷雪の中で命を奪われた若者たちの無念さが
強烈なインパクトを放って再現されていくように思える。