柿の木

10月27日に寺岡恒一さんのお母様を、連合赤軍の全体像を残す会の皆様とお伺いした際に、
寺岡さんの庭の柿の実を皆で取らせていただいた。
お宅の庭に入ったのはこの時が初めてだった。
庭には白いぜフィランサス(タマスダレ)の花も咲いていた。
恒一さんは庭でジュウシマツを飼っていたそうだ。
小鳥の声がすると気持ちが和んだことであろう。
小鳥を可愛がるような心の優しい青年が活動家の組織に入って激しいことをするようになるとは思いもよらないことだった、と、恒一さんのお母様は以前手紙に書いていらした。
私も庭の柿をおすそ分けして頂いた。
中にはまだ未熟な青みがかったものもあった。
それらの柿を屋外の日光に当てたら赤くなって食べごろになった。
祖母の家の庭にもこのような富有柿があったことを思い出す。
大きさは小さいが、昔ながらの歯ごたえのある、
じんわり甘い柿だった。
寺岡さんの柿と同じ味だった。
柿を味わいながら、先日寺岡さんにお会いした時の時間を懐かしく思い出している。