秋の日の再会

久しぶりに、寺岡恒一さんのお墓参りと、
寺岡さんのお母様にお目にかかることができた。
寺岡さんのお母様もお元気そうで、嬉しく思った。
この春は震災の影響で落ち着かなかったそうだ。
来年は早くも連合赤軍事件から40年になる。
私は今までもあまり事件のことに触れないでいたが、
連合赤軍の関係者からは、来年の節目の年に関して何か連絡などがあるか、
たずねてみた。
事件に関することや関係した人たちとは音信不通で、もう忘れ去られたと思うと
おっしゃっていらした。
確かに榛名湖畔の旅館の女将さんや榛名山の管理人の丸岡さんご夫妻のような、
あの事件を知る人とも、もうお話を伺うことはかなわなくなってしまった。
この2月に、永田洋子が死去したことも話題にした。
私は、映画監督の若松孝二氏のコメントを申し上げた。
そして事件に関与した人たちもきっと心のどこかで寺岡恒一さんや命を奪った仲間たちに詫びていると申し上げた。
寺岡さんは、連合赤軍事件の裁判にも、被害者のご遺族として出廷したのだろうか?
おたずねしたいことがあったら早めにお話しをお聞きしたい。
寺岡さんが今のお住まいにいらしてから、45年になるそうだ。
その当時は、恒一さんもいらして平穏な日々を過ごしていたと思う。
そんな当時の面影を彷彿させるような秋の日差しを受けて、穏やかな良い日であった。