交友

今日、半年ぶりに寺岡恒一さんの墓参の後、
お母様にお会いした。
寺岡恒一さんは、中高一貫校を卒業後、
一浪して横浜国大に入学した。
高校時代の友人たちは今でも毎年墓参に訪れるそうだ。今年はご自宅にもいらして、恒一さんを偲んでいかれたという。
恒一さんのお母様は、「お友達は大事です」とおっしゃった。
高校時代の恒一さんは人を惹きつける何かがあったようで、数々の友情があったらしい。
大学に進学したが、学生運動が盛んだった。
大学で雪野健作氏と出会い、坂口弘の活動を知り、京浜安保共闘という組織に入って
活動家になった。
そして南千住の火薬工場で工員として働きながら爆薬のノウハウを習い、それを生かしてアジトで爆弾作りに明け暮れた。
坂口弘は著書の中で「寺岡恒一君の真面目な気骨に感心して、組織に引き込んでしまった。私は恒一君の将来だけでなく人生そのものまでも奪ってしまった」と書いている。
恒一さんのお母様は、恒一さんを組織に引き入れ命までも奪った坂口弘や、
自分の責任を森恒夫ら亡き同士たちになすりつけて傍観者を決め込む永田洋子
恒一さんが彼らに出会うことさえなければ、と思うこともあろうかと想像した。
やはり事件の核心に触れる話をする雰囲気にはなれなかった。
寺岡さんのお母様のおっしゃるとおり、人生の中で良い友達を持つことがいかに大切なことか、私も同感である。良い友との出会いと友情を大切にしていきたい。