藍より青く


中国共産党の最高指導者、毛沢東の妻であり文化大革命の指導者であった江青は、女優時代に「藍蘋」と名乗っていた。
毛沢東を師と仰ぎ、共産党の本拠地に着いた時から「江青」と名を改めた。
荀子の言葉にある「青出于藍而青于藍」(「青は藍より出でて藍より青し」・・・青色の染料は藍の葉から作られるが、藍よりも鮮やかな青になることから、弟子が師より優秀になることの意)を意識して改名したといわれている。
それに「江」は中国最大の大河、長江を指す。
江青は師である夫、毛沢東よりも優れた指導者として中国で一番偉大な人物になろうとする強い意志があったのだろう。
しかし文化大革命で横暴を極め、逮捕され無期懲役で服役中に自殺した。
江青が抱いていた途方もなく大きな野望とそれを実現しようとした行動は極端に強引で多くの弊害を生じたため、彼女は楊貴妃西太后らと共に中国の3大悪女の一人に加えられることになった。
今、日本のあらゆる学校は新入学の時期である。教師から様々なことを学び吸収して、藍より青く、師を追い越すような優秀な人材が育っていくことを願っている。
それこそ「出藍の誉れ」である。
ちなみに中国の3大悪女に比べれば日本の3大悪女(北条政子日野富子淀君)らは、かわいいものだ。