daffodils ラッパスイセン

昨年、末期癌を宣告されたオーストラリアの友人が、とうとう亡くなったとの連絡があった。
先週の大雪にもめげず、満開の花を咲かせたラッパスイセンを見ながら、ちょうど友人のことを思い出し、手紙を書こうと思っていた矢先のことだった。
亡くなったのは先週18日だった。
今日、告別式が執り行われるそうだ。
私も是非最後のお別れをしたかったが、突然のことで残念ながらメッセージだけメールで送信した。
お供えのお花を手配しようとしたが、日時が迫っていて希望が叶わず、鉢植えで育てているラッパスイセンを写真に収めて遺族の方にメール送信をすることにした。
今日、私からのメッセージとラッパスイセンの写真が供えられるそうだ。
彼女は家族や友人を大切にしていて、家族と過ごす日を大切にしていた。
享年84歳。年齢には不足はないというが、私は人が亡くなる年齢は関係ないと思う。
たとえ長生きをしたと言われようと、もう2度と会えないのだと思うと寂しさが募る思いだ。彼女との長い友情のかけがえのない思い出が次々によみがえってくる。
これからもずっと記憶にとどめておきたい。
8月下旬から9月上旬のオーストラリアのラッパスイセンの時期、病院でDaffodil Dayという癌撲滅の記念の日にラッパスイセンを配って癌患者を励ますボランティアをしていた彼女のことを思い出す。
大雪の中でも、まっすぐ立って花を咲かせるラッパスイセンは、正に新しい命と
生きる希望を象徴しているようだ。